歯周病治療
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歯周病治療について
歯周病はプラーク中の菌、噛む力の影響などによって歯の周りの骨が吸収されて起こります。歯周病は成人の2/3が罹患していると言われていて(厚生労働省 平成23年歯科疾患実態調査より)、歯を失う原因としては虫歯の32.4%を抜いて1位の41.8%です(平成17年 8020推進財団調査より)。
予防するためには毎日のブラッシングはもちろんですが、ご自身の歯のどこがリスクが高いか、を知っておくこと、歯石が歯の根っこのほうについたら早く除去すること、も重要になります。
歯周病の進行度について

歯肉炎
歯周病の初期段階で、歯茎のみに炎症が現れている状況です。
この段階では骨の破壊は始まっていません。
症状
歯茎が赤く腫れる、歯磨きの時に出血などがあります。
歯ブラシが当たる際に痛む場合があります。

軽度歯周炎
歯茎が腫れた状態が続き、歯茎と歯との溝が深くなります。
溝の部分に空気を嫌う歯周病菌がたまりやすくなり、歯を支えている骨が徐々に溶けていきます。
症状
歯茎は赤く腫れた状態で、出血しやすい状態が続きます。
歯を支えている骨が溶けるので、歯茎も少しずつ下がり始めます。
知覚過敏を起こしたり、歯が長く見えたりするようになります。

中等度歯周炎
歯周病がさらに進んだ状態で、このケースだと骨は半分程度破壊されています。
症状
歯の周りの溝はさらに深くなり、口臭がひどくなる、歯から膿の排出、歯のぐらつきなどの症状が出てきます。

重度歯周炎
歯の周囲の骨は半分以上破壊されています。この状態になってご自身の歯に支障をきたしてから来院する方も多く見られます。
症状
歯の周りの溝はかなり深くなり、中に膿がたまり歯茎が大きく腫れていきます。
ほとんどの場合で強い痛みを感じます。歯のぐらつきもひどくなり、ものをしっかりと噛むことができなくなります。
歯周病の治療法
ブラッシング指導

患者さまごとに合った、歯の周囲のプラークをきちんと取れるような歯磨きの仕方をご指導いたします。軽度の歯肉炎ですとブラッシング指導で改善されます。
スケーリング

歯石がついている場合には、機械や器具で歯石取り(スケーリング)を行います。
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)

歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)にも歯垢や歯石がたまっている場合は、専用の器具で丁寧に取り除く処置も行います。
外科処置

歯周病が重度の場合、歯周ポケットがかなり深くなるため、歯周ポケット内の歯垢や歯石を取り除くことが難しくなります。歯茎を切除し、歯周ポケットを浅くして汚れがたまりにくする処置を行う場合もあります。
抜歯

歯周病が重度・末期の場合、無理に残すことで周囲の歯に悪影響を与えることがあります。そのため、状況によっては抜歯処置を行う場合もあります。
再生治療

歯周病によって失われた組織を治療するために必要な場所を作り、失われた組織を誘導する薬剤をその中に入れ、再生させる治療法です。